2020年2月16日日曜日

聖パウロ病院分会第3回(2月5日)団交報告


第3回団交には、病院側から、花岡事務部長・事務の山下氏、代理人弁護士の鈴木里士弁護士が出席、組合側は永留分会長、加納書記長、石川執行委員、他2名が参加しました。
 組合は、昨年10月の分会立ち上げ以来、以下のことを病院側に要求して団体交渉を行ってきました。
 ①11月5日に、夜勤者から日勤者への申し送りの開始時間が、9時の始業時以降になったことを、全職員に周知徹底させるために、文書による通達を行うこと。
 ②これまで日勤の看護師の早出残業が職場慣行として行われていたので、早出残業代をそれにかかわった看護師全員に支払うこと
 ③②のための具体的なデータを組合に提出すること
 
 2月5日の団交では、病院側は、②について
「あくまで組合員の永留さんについての取り扱いが交渉事項だという認識です」
 と回答し、永留分会長以外の看護師の残業代は交渉事項ではないと主張しました。
 組合は、これに対して、第一回の団体交渉(昨年11月14日)でも
「(11月5日から改めたということは)病院側が過ちがあったと言うことで、認めたと認識している」とし、「早出残業代は支払う義務はある」と要求しています。

 ①について、病院側は第一回団交で
「9時になってから、申し送りを開始するように)周知徹底させている」(花岡事務部長)
 と言っていたのですが、この間、組合側によって、それが必ずしも徹底されていないことがわかりました。8時50分から申し送りが行われているところもあるのです。病院側の言うことが信用できないことがわかったのです。

 花岡事務部長は、
「 厳しく9時にということで周知しているんですけどね」
と、今回の団交で言っていましたが、組合は「厳しく戻せ」とは言っていません。
 そうではなくて、これまで就業規則に反した時間外労働が行われていた、それを病院は認めて、早出残業を行っていた全看護師に残業代を支払うようにと要求しているのです。

 第一回団交で、花岡事務部長は、「永留さんだけは、未払い残業代をお支払いする」と明確に言っています。未払い賃金があったことを認めて、計算方法まで明示しているのです。
「出勤日について早出の未払いがあったと言うことで、計算させていただく」(花岡事務部長)と。すなわち「見なし残業」という扱いで支払うと言っていたのです。

 ところが、今回の団交で、鈴木代理人弁護士は

「われわれは永留さんについてお支払いするということは申しあげてないんです」

と言っています。花岡事務部長自身も

「そういう風なことで、考えますということは、私言いました」

とトーンダウンした表現になっています。これはどういうことなのか。組合の予測ですが、第2回以降、代理人弁護士に就任した鈴木弁護士が、未払い残業代について「支払う」と言うなと病院側を指導したのではないでしょうか。永留分会長はおろか、全職員の未払い残業代を支払わないと言ったに等しいことです。絶対に許されません。

 さらに、1月15日の早朝に、永留分会長を初めとして組合がビラをまいたことについて、花岡事務部長が1月31日に、勤務中の永留分会長を呼びつけて、おかしな注意を行ったことも明らかになりました。
 すなわち
「就業時間外に白衣を着て、ビラをまくな」ということです。
 「就業時間外に白衣を着る」ことは、就業規則上、禁止されていることではありません。
 また、就業時間外の組合活動に、病院が干渉することはできません。ところがこの2つが合わさったら「ダメだ」というのです。どういうことなの?
 労働組合員が作業着を着て、時間外に組合活動をしたらダメだと言うことはありません。そんなことまで、経営が口を出すことは許されません。
 こんなことを、花岡事務部長が注意するなんて、完全なパワハラで、労働組合活動への介入です。
 
 さらに、初参加の組合員が質問したことに対して、鈴木代理人弁護士は、著しく品性を欠いたけんか腰で
「あなたね、途中から参加してきてね、交渉の順序を確認してから参加しなさいよ」
「交渉参加するんだったらその前提のここまでの経過最低限確認してきなさいよ!」
「もうあなたいいですよ、先ほど言ったとおりですから。答える必要はない。お答えしたとおりだから」

と、弁護士にあるまじき発言をしました。絶対に許されることではありません。
次回団交でも追及していきます。