2020年8月24日月曜日

労基署交渉を開始

7月15日、多摩連帯ユニオン聖パウロ病院分会は、ついに「出るところに出る」闘いを開始しました。

この日、永留分会長と多摩連帯ユニオンの加納書記長は、八王子労働基準監督署に赴き、長年にわたる聖パウロ病院の未払い残業の実態を暴くために、昨年11月以前の永留分会長の給与明細書のコピーを手に、調査を依頼しました。

応対してくれた係の方は、聖パウロ病院の労働時間の管理のあり方について、細かくよく聞いてくれました。普通の職場で普通に行われている労働時間の管理がまったく行われていないことを組合は明らかにしました。タイムカードもない、ICカードをタッチして出勤時間を記録することもしていないということを、かかりの方の質問に応えるかたちで組合側は明らかにしていきました。

出勤簿にハンコを押すだけという昔ながらの管理とも言えない管理のしかたで、なし崩し的に、始業時間前の申し送りが行われていたと、労基署の方は知って、驚いた様子でした。

 

8月3日、労基署から永留分会長に連絡したところによると、労基署は、労働時間管理の責任者である花岡事務部長を呼び出し、昨年の11月以前に、始業時間前の申し送りが行われていたとの組合の主張が正しいかどうかを彼に質したということです。。

花岡氏は、「自然発生的に行われていた」という、彼が団交の場で言っていたのと同じ表現で、早出残業が存在していたことを認めました。「自然発生的に」行われていたから、残業代は発生しないという病院側の主張ですが、こんな主張が労基署に認められると思っているのでしょうか。 

案の定、労基署は、花岡氏に、11月以前の労働実態を調査して報告するように命じたそうです。